漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
40代男性から「数年前から口臭が気になる。年齢のせいだろうか?歯槽膿漏なく、胃の不調もない。また脂汗もよくかく。」というご相談でした。
もともと鼻が弱く、鼻炎をよく起こし、現在は黄色の痰が出るということでした。
また、疲労感が強く脂汗も出やすいということでした。
疲労からくる免疫力の低下で慢性副鼻腔炎が治らず、化膿した鼻汁や痰が口臭の直接の原因になっているようでしたので、副鼻腔の排膿を良くする漢方薬と疲労回復の漢方薬を合わせて服用していただきました。
口臭と発汗という一見すると関係がなさそうな二つの症状ですが、どちらとも五臓六腑の「肺」の弱りが原因でした。
漢方では、「肺」「鼻」「大腸」「皮ふ」は関連していると考えます。
肺の力が衰えると(肺気虚)、疲労感や漏れ出るような汗をかくようになり、免疫力も下がります(衛気虚)。
さらに進むと肺が渇いて熱を持ちやすくなり、副鼻腔炎のような感染症を伴う炎症が起こりやすくなります。
胃腸を元気にすることで肺系も元気になりますので腹八分目とバランスの良いメニューを心がけてみてください。
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